シスメックス、アステラス、第一三共 血液検査によるがん病態予測で共同研究

こんにちは今日の調子はいかがですか。今日は シスメックス、アステラス、第一三共 血液検査によるがん病態予測で共同研究 の記事と がん血液検査 についてお話したいと思います。


シスメックス、アステラス製薬、第一三共の3社は12月15日、血液検査でがんの病態予測を可能にする新たな解析法を構築するため、共同研究することで基本合意したと発表した。

3社は、がん組織から遊離して血液中にごく微量に存在するがん細胞で、他の臓器への転移を引き起こす可能性のある「血中循環がん細胞」(以下、CTC)の解析法の構築を目指す。CTCの数やその性質などを多面的に解析できることで、がん患者の病態予測や治療のための有用な情報が得られると期待されている。世界中でさまざまなCTC解析法の研究が進んでいるという。

がん治療では現在、患者に最適な治療法を提供するため、生体検査(腫瘍など組織の一部を採取して行う検査)が行われている。CTC解析が実用化されると、生検に比べて低侵襲の血液検査となるため、患者負担の軽減につながる。

アステラスと第一三共はそれぞれ、CTCに着目した研究をしていた。そして、より精度の高いCTC解析法がないか共同で探索し、シスメックスの技術にたどり着いたという。シスメックスでは、血液や体液中に存在する疾患由来の細胞、遺伝子、タンパク質などの微量成分を分析する技術「リキッドバイオプシー」の確立に取り組んでいる。

2016年12月16日 ミクスOnline から


がん検診といえば、X線や内視鏡などを使った「画像検査」が中心です。胃がんにはバリウムを使ったX線検査や胃カメラ、肺がんなら胸部X線撮影、乳がんならマンモグラフィなどが代表的です。しかし画像検査では、小さい病変を見逃してしまうリスクがあります。血液検査でがんを発見することはできないのか。ここではがん血液検査についてご紹介したいと思います。


血液でがんのリスクを判定する腫瘍マーカー
実際に、がんの血液検査で代表的なものが、「腫瘍マーカー」です。
腫瘍マーカーとは、がん細胞がつくる特殊な物質(タンパク質)のことで、がん細胞が増えてくると血中の濃度が高くなります。
これを血液検査で調べることで、がんの疑いや進行具合、また治療の効果などを予測することが可能です。
どんな物質が血中に増えるのかは、がんの種類によっても異なります。また、それぞれの腫瘍マーカーに「基準値」が設けられており、検査の結果、数値が基準値を超えていた場合にがんの可能性を疑います。
ただし、腫瘍マーカーは必ずしも精度が高いとは言えない点がデメリットです。早期のがんでは陽性にならないことも多いですし、逆にがんではないのに陽性を示すこともあります。
そのため、「現段階では、腫瘍マーカーだけではがんの診断はできない」のが現状です。
主に人間ドックや健康診断などで、画像検査と合わせて補助的に活用されています。


腫瘍マーカーの種類と、調べられるがんについて
代表的な腫瘍マーカー
・α‐フェトプロテイン(AFP)・・・肝臓がん
・糖鎖抗原125(CA125)・・・肺がん・乳がん・すい臓がん・卵巣がん
・糖鎖抗原19-9(CA19-9)・・・膵臓がん・胆道がん・胃がん・大腸がん・肝臓がん・肺がん・乳がん・卵巣がん
・癌胎児性抗原(CEA)・・・肺がん・胆道がん・乳がん・大腸がん・胃がん・子宮がん・卵巣がん・膵臓がん
・サイトケラチン19フラグメント(CYFRA)・・・肺がん(非小細胞がん)
・神経特異エノラーゼ(NSE)・・・肺がん(小細胞がん)・神経芽細胞腫・神経内分泌腫瘍
・前立腺特異抗原(PSA)・・・前立腺がん
・扁平上皮癌関連抗原(SCC)・・・肺がん(扁平上皮がん)・子宮頸がん(扁平上皮がん)
・食道がん・頭頸部がん
・シアリルLex-i抗原(SLX)・・・肺がん・膵臓がん・卵巣がん
・P53抗体(P53)・・・食道がん・大腸がん・乳がん・頭頚部がん・子宮がん
・ビタミンK依存性凝固因子前駆体Ⅱ(PIVKA-Ⅱ)・・・肝臓がん

上記以外にも、腫瘍マーカーは存在します。また腫瘍マーカーに複数のがんが反応することもあります。そして、がん以外の良性疾患でも数値が上昇することがあります。
そのため、ある腫瘍マーカーの数値が基準値より高かったとしても、それだけでがんを診断することは難しいようです。


比較的に精度の高い腫瘍マーカー
がんのスクリーニング検査としては、確実性に欠ける腫瘍マーカーですが、そんな中、がん検診にもっとも広く役立てられているのが、前立腺がんの「PSA」です。
PSA(前立腺特異抗原)は、基本的に前立腺の異常によって数値が上がる腫瘍マーカーですので、効率的に前立腺がんのリスク判定ができます。
前立腺炎や前立腺肥大症などの良性疾患でも数値は上がりますが、ひとまずこの検査をすることで、ある程度のスクリーニングが可能です。
また、2007年に承認された「p53抗体」という腫瘍マーカーも、精度が高いことで注目を集めています。
複数のがんで数値が上がりますが、0~Ⅰ期というごく早期のステージであっても30~40%近い陽性率を誇るため、他の腫瘍マーカーと合わせることで、血液検査だけでも50%近い陽性率が実現できるといわれています。
しかし逆にいえば、高くても50%程度ということですので、がんの早期発見に役立てるには不十分というのが現状です。
現段階では、ほとんどの腫瘍マーカーはあくまで補助的に使われるのみで、やはり画像検査ががん検診の中心となっています。


国内外で研究が進む、がん血液検査
今のところ、がんのスクリーニング検査として活用するには不十分な腫瘍マーカーですが、「何とか血液検査だけでがんを早期発見できないか」という挑戦は昔から続いており、国内外でさまざまな研究が行なわれています。
特に「がんの王様」の異名を持つ膵臓がんは、体の奥深くにあるために画像検査が難しい上、症状もでにくく進行も速いことから、新たなスクリーニング検査の研究が急ピッチで進められています。
例えば、2015年に国立がん研究センターの研究グループは、アポリポプロテインA2(apoA2)」と呼ばれるタンパク質のアイソフォームの血中濃度が、早期の膵臓がんや膵臓がんのリスクとなる疾患の患者において、有意に低くなることを発見しました。
また、血液中のマイクロRNAという特殊なRNA(リボ核酸)を複数調べることで、膵臓がんをはじめとする様々ながんを早期に診断する研究が進んでいます。


現在のところ確実に早期発見できるものはまだ見つかってはいませんが、多くの研究チームが新たなマーカーを見つけていますので、近い将来にはより精度の高い血液検査ができる可能性は十分にあります。


今後のMR活動のお役にたちましたでしょうか。
また、明日のトピックスを楽しみにしていてください。

 

作成 森

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