スイッチOTC化された医療用医薬品 保険給付率引き下げを検討

こんにちは今日の調子はいかがですか。
今日は  「スイッチOTCのみ」の検討に否定的意見 保険給付の在り方で医療保険部会 の記事と スイッチOTCの今後 についてお話ししたいと思います。


厚生労働省保険局が26日に開いた社会保障審議会医療保険部会で、スイッチOTC化された医療用医薬品の保険給付率の引き下げのみを検討することに否定的な意見が複数出た。
市販品類似薬を保険給付外にする仕組みの検討や、セルフメディケーションを推進する施策の検討などと合わせた幅広い検討が必要との指摘だ。
スイッチOTCについては、政府が2015年6月に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2015」(骨太方針)に基づく経済・財政再生計画の改革工程表で、「スイッチOTC化された医療用医薬品に係る保険償還率の在り方について関係審議会等において検討し、16年末までに結論」との方針が示されている。厚労省は今後、議論の内容を整理する見込み。
同日の部会では、厚労省が論点として▽スイッチOTC化された医療用医薬品に着目して、保険給付率を引き下げることについて、どのように考えるか▽健康保険法改正法付則の医療保険制度における給付は7割を維持するという規定との関係を、どのように考えるかの2点を示し、意見を求めた。
委員からは「一般類似薬、あるいは軽度の薬剤は保険収載から外す、あるいは給付割合を変えるなどを真剣に議論すべき」「今回の(16年度)改定で湿布薬について対応したように、(保険給付を議論する場合は)処方量を勘案する必要はないのかなどの詳細も検討すべき」「市販品があるかないかで保険のカバレッジを検討すべきではない」「財政効果の狙いでも単発的な効果はあるかもしれないが、メーカーのスイッチが減っていく可能性もあるので、長期的な効果は認められないのではないか」などの意見が出た。

2016年10月31日 日刊薬業 から


スイッチOTC化の現状に関してお話しさせていただきます。

【OTC医薬品とは?】
OTC医薬品は、「Over The Counter」の略です。要するに「受け付け越し」ということになります。この場合のカウンターとはレジを通す受付の事であり、ドラッグストアなどで購入する薬という意味になります。
ご自身で買える薬品は、総称してOTCと呼びます。これらは、医療用医薬品と区別して考えられています。

 

【OTC医薬品のメリット】
病院で貰える医療用医薬品と比較します。

― 薬効成分の含有量の違い ―
OTCに含まれている成分の多くは医療用医薬品と比較して薬効成分量が少なく配合されています。
薬効成分量が少なければ効果も低いことになります。
問題点としては、ご自身で服薬管理をする分、大量に薬効成分を配合してしまう危険性がそれだけ増してしまうからです。
逆に、医療用医薬品は処方した医師、処方を監査した薬剤師が責任を持って患者さんに薬を渡すので、薬効成分はその疾患の治療に足りる量が含まれています。
また、何かあればかかりつけ医師、かかりつけ薬局が対応しますので薬効成分をOTCに比べて多めに飲んでいても安心は担保されています。(お勧めは、できませんが)
OTCの場合は、基本的に当面の症状緩和を目的としていて、疾患の治療を目的としておりません。これを「対症療法」といいます。
「対症療法」を続けているうちに、症状がなくなってしまう事もありますが、症状が悪化することもありえます。
OTC医薬品を購入して、セルフケアに努めることが大事です。体調の変化をしっかり観察して悪化の傾向が少しでも見られたら購入した先のドラッグストアの薬剤師に相談する必要があると思います。


― 主な薬効成分以外の成分の違い ―
医療用医薬品は基本的に一つの成分を含有させ、一つの疾患に対して治療効果を期待します。
例えば「ロキソニン」のように解熱や鎮痛を目的としてよく使われます。
逆に、「鼻水」「鼻づまり」「喉の痛み」は緩和してくれません。
しかし、一方でOTC医薬品は複数の薬効成分を含んでいる物質を組み合わせる事ができます。例えば同じ商品でも「ゴールド」、「クイック」とかを商品名の後につけていることがあります。
実際には、喉の痛みがある人には「トラネキサム酸を配合」、鼻づまりがある人には「カルボシステインを配合」など、それぞれの薬を組み合わせています。

このように売り出すことは医療用医薬品には出来ません。
複数の別々の薬を組み合わせて処方することは出来ますが飲む薬の量は増えてしまいます。


― スイッチOTCとは ―
これは、医療用医薬品の成分をそのままOTC医薬品として販売し、ドラッグストアに行けば病院に行かなくても手に入るようにしたものです。
例えば
「ロキソニンS」
「アレジオン」
「アレグラ」
「エパデール」
などがそうです。

これらの医薬品の多くが「第1類医薬品」とされています。
第1類医薬品は、薬剤師による説明を必要とされている医薬品です。
しかし、今後は第1類の区分は緩和され、薬剤師の説明を必要としない「第2類医薬品」、「第3類医薬品」へと変わっていくことが予想されます。
スイッチOTCの特徴として、何と言っても「有効成分含有量」が「医療用医薬品」と「同量」入っており、同成分が使用できるというところでしょう。
これにより医療用医薬品とほぼ同様の効果を医師の処方無しで得られるということになります。


【スイッチOTC医薬品のデメリット】
自由度が高い反面、何かあった時に医師に相談できませんし、そもそも何が起こる可能性があるのか、ということも、もし薬剤師の説明をしっかり聞かなければ知らないまま飲むことになります。
例えば「エパデール」の副作用を知らないまま飲み、出血傾向が起きてしまうかもしれません。


【今後】
高齢者が年々増加することが予想されます。「健康保険のカバー費用も絡む」医療費の増大が考えられます。
政府は、「ジェネリック医薬品使用の推奨」を行っておりますが、ジェネリック医薬品普及だけでは、医療費の増大を食い止めることはできないかもしれません。そこで、医療費に関係のない「スイッチOTC医薬品」の普及・促進に政府は「大きな舵取り」を近い将来実施するかもしれません。


【一般市民の考え方】
・診察を受けて、処方箋を出していただく方が、健康保険を使って薬剤負担率が低くて良い。
・スイッチOTC医薬品の場合、成分量も医療用医薬品と同じなため、価格は高いが短時間でドラッグストアで入社できるので良い。


さて皆さんのお考えは、いかがでしょうか?
また、明日のトピックスを楽しみにしていてください。

 

作成 千川

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