AZ フレドリクソン社長 複数のがん免疫療法薬の成長がカギ

こんにちは今日の調子はいかがですか。
今日は AZ日本法人・フレドリクソン社長 2021年までに売上倍増目指す 複数のがん免疫療法薬の成長がカギ の記事と、がん免疫療法 についてお話ししたいと思います。

 

アストラゼネカ(AZ)日本法人のデイヴィド・フレドリクソン社長は10月25日、東京支社で8月の就任後初めて記者会見し、「(2016年度から)2021年までに売上倍増を目指す」と表明した。この中でオンコロジー領域は、この間に売上3倍増を見込み、複数のがん免疫療法薬を成長実現のカギと位置付けた。
同社の売上は3232億円(IMSの販促会社レベル2015年売上)。
領域別割合(薬価ベース)は消化器領域31%、オンコロジー26%、循環器・代謝22%、呼吸器・自己免疫15%。16年度売上見込みは開示していないが、同社長は、2021年までに▽オンコロジー▽呼吸器・自己免疫▽循環器・代謝――の主要領域で8つの新規化合物と10以上の適応追加の承認を取得することを通じて成長を実現する方針。
この中ではオンコロジー領域が成長のけん引役で、適応追加含め13の承認取得を予定する。中でも非小細胞肺がんなどを適応症とする2つのがん免疫療法薬が、オンコロジー領域売上の半分を占める形を描いた。

2016年10月26日 ミクスOnline から

 

このところ何かと業界を騒がせている「がん免疫療法」ですが、改めてどのようなものなのか確認してみたいと思います。

【がん免疫療法】
現在、一般的に行われているがん治療は、外科治療(手術)、化学療法(分子標的薬を含む抗がん剤による治療)、放射線治療の3つで、これらを総称して三大がん治療といわれています。この三大がん治療に加えて、近年“第4のがん治療”として注目されているのが免疫療法です。免疫は、体内に侵入した異物を排除するシステムですが、このシステムの力を高め、がんの治療を目的とした免疫療法を特に「がん免疫療法」といいます。

三大がん治療が外部からの力(手術・抗がん剤・放射線)を借りてがんを治療するのに対し、免疫療法は主として本来体が持っている免疫力(免疫細胞)を活かしてがんと闘います。
免疫療法は、他の治療ほど即効性はない場合もありますが、効果が長期間持続することを特徴とします。これが免疫療法の最大の利点です。免疫療法は、自分自身の持つ免疫力を使った治療なので、体力があり免疫の働きも衰えていない病気の早い段階で使うと、より高い効果をあげることも知られています。
また樹状細胞ワクチン療法やペプチドワクチン療法など一部の免疫療法では、他のがん治療に比べて副作用の報告が少ないこともメリットです。
手術・抗がん剤・放射線といった従来の治療と組み合わせて同時に行うこともできます。

1990年代までの免疫療法は、「非特異的」がん免疫療法といわれています。体全体の免疫能を底上げしてがんと闘うことを目指すものでしたが、開発されたいずれの治療でも進行がんに対する単独での有効性は証明されませんでした。
1990年代に入り、免疫細胞ががん細胞を攻撃するメカニズムが明らかにされ、「正常細胞に影響なく、がん細胞を攻撃する」という「特異的」がん免疫療法が医療の現場に取り入れられるようになりました。すなわち、免疫療法は、体全体の免疫の活性化しかできなかった非特異的がん免疫療法から、がん細胞に特化して免疫力を高め、より効率的に作用する特異的がん免疫療法へと発展したのです。
さらに、免疫応答を抑える分子の働きが徐々に解明されてきたことも加わり、21世紀の免疫療法は飛躍的に進化しました。

がん免疫療法は大きく2つの種類に分かれます。
1つは、がん細胞を攻撃し、免疫応答を亢進する免疫細胞を活かした治療で、アクセルを踏むような治療法といえます。もう1つは、免疫応答を抑える分子の働きを妨げることによる治療で、いわばブレーキをはずすような治療法です。

免疫細胞の機能を高めてがんに対する攻撃力を強める前者の治療法の代表的なものとして、樹状細胞ワクチン療法があります。これは、生体内で、樹状細胞ががん細胞からがんの目印を取り込んで、それをリンパ球に伝えてがんを攻撃させる免疫システムを利用したものです。
後者の代表は、オプジーボ、キートルーダ、ヤーボイなどの免疫チェックポイント阻害剤で、これこそが今回のアストラゼネカの記事に代表される今最も注目を集めている薬剤です。
これらは直接がん細胞を攻撃するのではなく、がん細胞を攻撃するTリンパ球にブレーキをかける分子の働きを阻害します。これによって、Tリンパ球はがん細胞に対する本来の攻撃性を取り戻し、抗腫瘍効果を発揮します。

アクセルを踏む治療とブレーキをはずす治療は、併用することで効果が高まる可能性があり、今後の研究に期待が寄せられています。
例えば、抗PD-1抗体薬は、がんを攻撃するTリンパ球ががん組織に浸潤しているときに効果を発揮します。そのTリンパ球を作り出すことができるのが樹状細胞ワクチン療法です。
樹状細胞ワクチン療法で、まずがんを攻撃するTリンパ球を体内に作ることが、がん免疫療法を成功させる鍵となると考えられます。

今後は各社こぞってこの「免疫チェックポイント阻害剤」の開発を加速化させることでしょう。抗がん剤領域の開発も全くもって目が離せません。

お役にたちましたでしょうか。
また、明日のトピックスを楽しみにしていてください。


作成 藤川

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