コラム

独バイエルの経営陣は、2017年までに日本国内で売上高約3,000億円を目指すという経営目標を打ち出した。研究開発費は2014~2017年の4年間でライフサイエンス事業に600億円を投じる計画。開発品目では、ヘルスケア分野で46件の臨床第2相試験と第3相試験を予定している。また2017年までに100億円の設備投資も行い、主要な開発・生産施設を強化する。

 日本バイエルの2014年1~6月期売上高は、1,445億円(前年同期比11.6%増)となった。経口抗凝固薬「イグザレルト」と眼科用VEGF阻害剤「アイリーア」が特に好調だった。抗がん剤「ネクサバール」は分化型甲状腺がんの適応追加承認を6月に取得、昨年発売した抗がん剤「スチバーガ」とともに腫瘍領域製品を強化した。
 日本では、政府が薬価改定の頻度変更や費用対効果の導入などの薬剤費抑制策を検討している。この点についてマリック氏は「患者ケアの改善はイノベーションにかかっている。医薬品の開発には時間とコストがかかり、リスクも高い。投資に対するリターンが必要なことを分かってほしい」と述べ、開発コストが高い製薬企業への理解を求めた。
 独バイエルの経営陣は、米メルクのコンシューマーケア事業を買収したことについても説明した。買収額は142億ドル。2013年の売上実績を合算すると約74億ドルになり、コンシューマー事業では世界第2位の規模だ。従業員数は独バイエルが8,800人、米メルクが2,000人で、合わせて1万800人。
 買収の狙いについて、「バイエルと米メルクのコンシューマー事業を統合することで、OTCの主要領域を全てカバーできるようになると説明。地域的にも補完できるとし、「バイエルは北米市場が強くなかったが、ポテンシャルが高まり、ほとんどの市場でリーダー的なポジションを取れるようになる。コンシューマーケア事業で世界第1位を目指す。
 日本のコンシューマーケア・OTC市場についても、約8,000億円規模で世界3位のOTC市場がある。大変重要な市場。同社では「栄養剤、皮膚科領域、胃腸薬、風邪・アレルギー・鼻炎・インフルエンザ薬、解熱鎮痛薬におけるバイエルのグローバル製品ポートフォリオからさまざまな可能性を検討する。今回の買収で、抗アレルギー薬「クラリチン」なども移管の対象になる。

予約制 夜間・休日 電話転職相談 「転職相談したいんだけど、なかなか時間が取れない…」そんなあなたをサポートします

無料会員登録受付中職務経歴書・レジュメの書き方や面接対策による転職サポート

PageTop