コラム

私が当時はプロパーとして製薬企業に入社した今から40年ほど前の1970年前半ですが、当時は高血圧、高脂血症、糖尿病などの成人病は検査値の下げる強い薬は副作用の頻度が高く、それこそエンドレスに長期服用に適する薬は副作用が少なく安全性は高いが、検査値の改善度合いが低い。といった今の時代では全く考えられない薬で治療していたことを思い出します。


当時の高血圧治療薬は降圧利尿剤と呼ばれるサイアザイド系やループ利尿剤が中心でした。その副作用として低K血症などのなど電解質異常があり、その副作用を軽減するために K保持性利尿薬もよくつかわれておりました。この時代は血圧を強力に下げると低K血症のなど電解質異常が出てそれこそ、食事療法、運動療法と薬のさじ加減が一工夫の時代でした。その後、交感神経抑制薬としてβ遮断薬、α遮断薬、αβ遮断薬が治療の中心になり、その後のカルジウム(Ca)拮抗薬が出て強力な降圧効果で軽症から重症高血圧まで単独や併用でもコントロールしやすくなり、その後のACE阻害薬、ACEⅡ阻害薬は降圧作用だけでなく腎臓障害の改善や進展も期待できる薬剤として登場し、副作用も少なく長期投与可能で安心できる薬剤として治療の中心となっていますが、残念なことに最近の高血圧薬治療薬はこの時点で新規化合物はストップしてしまいました。


というのも カルジウム(Ca)拮抗薬、ACEⅡ阻害薬で高血圧は完全にコントロールできる時代になりこれ以上の高血圧治療薬の新規化合物の参入は必要ない、よって創薬しても儲からないとから製薬会社は手を出さなくなり、製薬メーカーはACEⅡ阻害薬を中心にしたカルジウム(Ca)拮抗薬や降圧利尿剤との配合剤を出すことによって、降圧コントロールと患者のコンプライアンスアップができることからです。今年になって、ACEⅡ阻害薬、カルジウム(Ca)拮抗薬、降圧利尿剤との3剤の配合剤を外資製薬企業が申請しましたが、この3剤の配合剤の新薬は厚労省から、要審議品目として保留になっております。


今の高血圧治療薬の現状を考えると、高血圧治療薬の新規化合物を製薬企業が開発ストップしたとなると、今後はすべての高血圧治療薬はジェネリックが発売され、高血圧治療はジェネリックの市場に変わることが目に見えております。

因みに私も高血圧で、ディオパン80㎎を服用しておりましたが、寒い冬に今一血圧コントロールがうまくいかず、エックスフォージ配合剤に処方変更となりました。その次の冬にやはり血圧が少々高いのでカルデナリン1mgが追加されました。
私の主治医曰く、高血圧は単剤で容量を増やすより多剤併用のほうが副作用も少なく長期治療できると申しております。そんなで加齢とともに血管が詰まり血圧は高くなるのはしょうがなく、諦めて毎日欠かさず今はエックスフォージ配合剤とカルデナリンを服用しておりますが、調剤薬局で毎回『ジェネリックに切り替えませんか』の言葉には初めは無視しておりましたが、AG(オーソライズドジェネリック)なら最近は飲んでもいいのかな。メディサーチの取引先でAGを出したことだし。・・・と毎回薬を貰うごとに心が動きそうになる日々を感じております。・・・ここまで薬局の薬剤師さんが、かかりつけ薬剤師制度で熱心に対応いただけると配合剤も特許切れになればほとんどの方はジェネリックに変わるのではないかと。心配しております。


それにしても今は良い降圧薬が出て血圧コントロールができる治療薬の進歩に感謝する毎日です。
今の老人が長生きできるのも納得です。


作成 杉本 強

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