コラム

MRの訪問に対して規制を強化した医療現場の状況から今後のMR活動の在り方

医師の多忙や病院のセキュリティ―の強化、MR活動に対する苦情などを理由に医療機関はMRの訪問規制を強化しています。特に大学病院や基幹病院などの大病院では、MRの訪問については完全アポイント制を導入する動きが目立っています。このようにMRの訪問に対して規制を強化した医療現場の状況から今後のMR活動の在り方を考えてみました。


各医療機関が訪問規制を導入した理由として【MRに対する苦情】が断トツで多いようです。

・患者の目につく所でのMR活動が禁止されているのに、それが徹底されていない。
・アポイントを取っていないMRから話しかけられる。
・病棟・研究棟・医局棟など院内で規制されている場所にMRが入ってくる。
・患者や職員が使用するトイレの前で長時間立っている

また、医療機関の経営者サイドの意見として、MRの営業攻勢よって必要以上の医薬品が増えてしまい薬剤購入費が増えてしまうのを訪問規制によって防ぎたいとも考えているようです。


このような訪問規制により、最近のMR活動は営業的側面より情報の提供と収拾に重きが置かれるような状況になっています。
しかしが、現在多くの医療機関では上記のような理由によって訪問規制が敷かれているという現実が存在します。その数は、全体の80%以上とも言われており、そのため多く医療機関ではアポイントなしでは訪れることができない状況です。


MRの職務は営業職であることも一面にありますので、何とかして利益を上げるためにMR活動をしていることも事実です。
そのため、医療機関サイドから考えれば、今まで培ってきた関係性に流され不必要な医薬品を採用しなければならなくなったりする恐れがある以上、最低限度の訪問に抑えたいということもあります。
不必要な医薬品購入は、病院経営を悪化するだけではなく、患者に対してもマイナスの不担を与えかねないようになってくるからです。


しかし、それだけではありません。そこにあるのは、過去の営業競争の時代のような、MRのマナーの欠如ということが大きな影響を与えてしまっているからなのです。
本来入ってはならない場所にMRが入ってきてしまったり、列をなして待つMRが出たりと、マナーに関する問題は後を絶ちません。さらには、医師の業務にも支障をきたすことになってしまい、医師の負担を最低限度にするためには、アポイント制にせねばならない現実があるといえるのです。


ですが、こういった意見の反面で、情報交換の場が活性化しないという問題や、本来ほしい情報が、必要な時に手に入りにくくなってしまうという反作用も出てきています。アポイント制にすることで、本来のMRの活動にマイナスの影響を与えてしまっている部分もあるのです。


医師側からの意見として、アポイント制にすることにより、訪問に関しての無駄な時間も減らすことができるようになります。これが、MRの資質の向上に裂く時間を増やすことができるのではないかということも見え隠れしているのも事実です。
情報提供と情報収集という、MRが持っている使命が果たせなければ、活動する意味すらなくなってきてしまいます。訪問規制を敷かれているのが、自滅的問題であると指摘する人もいますが、その半面でモラルをもって取り組んでいるMRもいるのも事実です。
ルールを厳しくすれば、誰も得することなく、マイナスになることもわかっているのですから、現状よりも厳しいモラルの形成をしていかなければ、正しい活動をしているMRも生き残れなくなってしまう時代が来るかもしれないのです。


コンサルタント 森

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