コラム

最近の製薬企業の従業員数は、国内系・外資系の先発製薬企業における早期希望退職者の募集などによって減少傾向にあるようです。昨年度(2015年度)は大手、準大手の製薬企業に関わらず従業員の減少傾向の流れは歯止めがかからない模様です。その一方で後発品(GE)製薬企業の市場拡大(従業員の増加)は続いており、その結果として製薬業界全体としては、昨年度(2015年度)から比べて従業員数が微増している状況にあるようです。

このような先発製薬企業の従業員数減少の傾向は新卒者の採用人数にも表れているようです。2016年度新卒採用人数を見ますと、全体としては200名の採用が減少しやようです。

内訳として、国内系製薬企業は324名の減と大幅に採用人数を減らしましたが、外資系製薬企業では25名の増加、GE製薬企業は99名と大幅に増員したそうです。

特に国内系製薬企業の場合は新卒採用人数の減少分とMRの採用数減がイコールでした。

このことにより国内系製薬企業がMRの採用数を絞り込んだ結果、医薬品業界全体の新卒者採用数の減少に結びついた模様です。

その一方でGE製薬企業は新卒採用人数を増やしているようで、それは現在の医薬品業界の現状を表しているようです。

先発品を扱う製薬企業(国内系、外資系)が新卒採用人数を減少させる中、GE製薬企業が新卒採用人数を増加させる傾向は、全従業員数の集計結果からもその実態が把握できます。

製薬企業全体の従業員数は2016年3月末の段階で13万人を超えており、内訳として国内系製薬企業は407名の減少、外資系製薬企業も190名の減少と新薬を扱う製薬企業は従業員数を減らしましたが、その一方でGE製薬企業は482名も増加しております。

 

2016年4月採用の某大手外資系製薬企業では新卒採用人数自体を1ケタの8名まで減らしております。この某大手外資計製薬企業の2015年の業績自体は好調で、ここ数年は2ケタ成長も達成しており、国内おける売上ランキングもベスト10に入るまでに急成長を遂げているにも関わらず、このように新卒採用人数自体を減少させております。
特にその中でもMRの採用数は0名であり、これは前年より45名の減少となっているそうです。

 

数年先が見通せない国内の医薬品市場において、各製薬企業の経営者としては薬価改定の問題(毎年薬価改定が行われるのではないか。)、特例拡大再算定の導入などがある中で、企業としての利益確保を考えた際には、MRの採用も慎重にならなければならない状況があり、それが国内のMR数が横ばいか、あるいは減少傾向になっていることに影響しているようです。

因みに、医薬品業界全体傾向ではMRの採用が減少していますが、研究開発職の採用は国内系、外資系、GE製薬企業ともに増員しているようです。これは各製薬企業が営業職関連の予算を削減して、研究開発費に重点をおいている流れを表しております。

このように医薬品業界の従業員数(採用人数も)が減少すると言うことは、今後は益々、国内の医薬品市場がマイナス成長の傾向がみられるようになるのか?今後とも業界の動向を注視していかなければならないようです。

コンサルタント 森

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