コラム

< MR転職の厳しい時代 >

MR認定資格制度が導入された1997年以降、大手外資系企業を中心に各製薬企業はこぞってMRの大量採用を続けてきました。

そのため、新薬開発力が乏しく会社の将来性に大きな不安を抱いている国内系の中堅製薬企業の若手MRを中心に、大手外資系企業にどんどん転職していくという現象が起きました。

しかし、シェア・オブ・ボイス至上主義の崩壊とともに、製薬企業のMR募集はだんだん鳴りを潜めていき、現在は逆にそれら「バブル時代」に採用した大量のMRが、今や会社の利益を圧迫する「足かせ」となり、高年収のMRを早期退職により減らしていこうという動きがあちらこちらで見られるという状況です。

では、出ていくMRを受け入れる製薬企業はあるのか??

残念ながら答えは「No」です。まさにMR受難の時代です。

これからのMR転職にはまさに「腹をくくる覚悟」が必要な時代になってしまいました。

 

失礼を承知で言わせていただくと、残念ながら「自分の現在の立場をわかっていないんだな・・。」と思ってしまう候補者に遭遇することがあります。

今やMRは製薬業界の中で最も転職の難しい職種のひとつになってしまいました。

その一方で、現在の会社から嫌でも「弾き出されて」しまう人たちが毎年のように出てきています。

 

「弾き出されて」しまった以上、もはやどこへでも行くという覚悟があるかと思いきや、

あそこは嫌だ、ここは嫌だ、と条件を付け放題の方がたまに見受けられます。

もちろん現職で就業中なのであれば、そこより条件が下がるような話に乗る必要は全くないのですが、すでに退職されてしまった方が離職期間をいたずらに引き延ばすようなことはあまりお勧め出来ません。

 

例えば離職期間が半年の候補者の履歴書を見た企業の採用担当者の方はどう思うでしょうか?当然「この人は半年間何をしていたのだろうか?」と思ってしまいます。

「何社もチャレンジしたもののNGだった人が、うちの会社に応募して来たんだな。」とネガティブに捉えられても仕方ありません。

たまに「こういう機会でないと時間がとれないからゆっくり海外旅行をしていました。再就職活動を始めたのは今月からです。」というような方がおられますが、とんでもないことです。面接でそんなことを言おうものなら、「この人は仕事や生活をどう考えているのか?そんな呑気に考えているのか?」と不信感を持たれてしまいます。

 

このように離職期間を空けるということはますます再就職を困難にしてしまいがちです。

繰り返しますが、MRの転職は実に厳しい時代に入りました。

現実を見つめ、妥協するところは妥協するというスタンスも時には必要なのではないかと思います。

 

< コントラクトMRが転職市場の主役になる時代 >

一部の例外を除き、製薬メーカーはMRの中途採用を完全に抑えにかかっています。製薬業界を取り巻く環境が数年前と比べ激変しているからです。最近のジェネリック医薬品の浸透度合いは凄まじく、長期収載品の売上は軒並み大幅ダウンとなり、製薬企業の業績を悪化させています。では、その売上減を今後継続的に新薬を出し続けることで果たしてカバー出来るのか?昨今の開発状況を見ると到底そうは思えません。期待されていた革新的新薬がフェーズ3で有効性を見いだせず、バタバタと開発中止に追い込まれていっているような状況です。そのような売上アップの非常に厳しい時代に、各社が考えることは、売上が上がらないのであれば、利益を上げようという戦略です。

 

利益を圧迫している最大の要因、それこそが各社が大量に抱えているMRに関わる人件費であり、そこを削減しようと考えるのは当然の成り行きです。

他業種と比較しても高水準の年収、自己負担が2~3割で済む充実した借上げ社宅制度、1日2000円~3000円の外勤日当・・・それらにメスを入れようという動きがすでにいくつかのメーカーで始まっています。

そんな中で自社MRを大量採用しようという製薬企業がそうそうあるはずもありません。

 

そこで、新薬発売時、長期収載品専門など必要に応じて、CSO(Contract Sales Organization)を積極的に活用する動きが出てきているのですが、このCSO、残念ながら求職者にはあまり人気がないというのが実情のようです。

 

なぜ、人気がないのか?その理由はいろいろあるものの、突き詰めてみますと、要は「雇用への不安」ということにあるようです。

なるほど、確かにCSOはクライアント企業のプロジェクトありきですので、そのような面も大いにあるでしょう。しかし、ではメーカーにいれば永続的な雇用を約束されるのか?

この仕事で色々なメーカーの登録者を見ている立場として、とてもそうは思えなくなってきました。

 

先述したような業界の流れがますます加速し、コントラクトMRがMRの主役となる時代に、あくまでもメーカーにこだわって転職活動を継続していくことが本当に良いことなのかどうなのか、今一度考よく考えたいところです。

         

コンサルタント:藤川

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