コラム

武田薬品工業は、米国マサチューセッツ州のボストンとケンブリッジ地域に「ワクチン・ビジネス・ユニット(VBU)」の新たなグローバル拠点を設置すると発表。イリノイ州ディアフィールドにある既存のVBU本部機能をはじめ、米国各地に分散しているワクチン事業の事業所を新拠点に移転、統合する。

 VBU内のコミュニケーションや連携、ボストン/ケンブリッジ地域に集積する優れたバイオベンチャー、製薬企業へのアクセスを推進・強化することで、ノロウイルスワクチンをはじめとした重要ワクチンの開発を加速させ、ワクチン事業のさらなる成長につなげる。同地域にはすでに米子会社ミレニアム・ファーマシューティカルズの研究開発、販売拠点があるため、ミレニアムの研究開発のノウハウなどもワクチン事業に生かしたい考え。

 新拠点の設置に伴い、武田薬品の国外でのVBUのグローバル拠点は、ボストン/ケンブリッジとスイス・チューリッヒの2拠点体制となる。シンガポールとブラジルは、引き続きVBUのリージョナル拠点として、山口県光市、米国ノースカロライナ州ダーラム、ドイツ・ジンゲンの3カ所はVBUの製造拠点として位置付ける。

 米国では、製造以外の全てのワクチン事業運営の拠点を新拠点に集約する。このため、CMC、研究、品質保証などを担当するモンタナ州ボーズマン(2012年に米リゴサイト社から買収)、前臨床研究、試験実施などを手掛けるウィスコンシン州マディソン(13年に米インビラージェン社から買収)、臨床検査、早期臨床開発などを行うコロラド州フォートコリンズの各拠点は閉鎖する。イリノイ州ディアフィールドにあるVBUの本部機能については17年半ばまでに、2年をかけてボストン/ケンブリッジ地域に移す。

 同社はスペシャリティ領域の中でワクチンをがんと並ぶ重点領域に掲げており、グローバルではデング熱ワクチンとノロウイルスワクチンが臨床第2相(P2)試験段階にある。今回の事業拠点集約により、P3試験の効率的な実施に向けた体制整備を進め、ワクチン開発の加速化を図る。

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