コラム

世界売上百万㌦以上のブロックバスターをもつ日本の製薬企業5社の2012年~2014年の海外売上高の推移とブロックバスターの売上を円換算で下記に表示しました。百万㌦以上と記載してある数字はブロックバスターの売上で、為替レートは2014年102円、2013年97円、2012年80円で計算致しました。

海外売上は 2012年度 2兆6277億円、2013年度 3兆2230億円、2014年度 3兆3999億円 

 100万㌦以上のブロックバスターの売上も 2012年度 1兆5561億円、2013年度 1兆6393億円、2014年度 1兆7096億円 と順調に海外売上を伸ばしております。

ここ最近の急激な円安は製薬企業の海外売上には追風になっており、オルメテックの特許切れの第一三共、パリエット、アリセプトの特許切れのエーザイ以外は海外売上と比率を順調に伸ばしています。特にアステラスはイクスタジが次期ブロックバスターとして期待され、海外売上比率が60%と大きく伸長致しました。大塚製薬も2014年まではエビリファイの好調で実績・海外売上比率とも大きき伸長致しましたが、エビリファイの特許も2015年に切れ、2015年はアステラスに海外売上で抜かれ、エビリファイに変わるブロックバスターが育っていないことが今後の問題であります。

しかしながら武田薬品工業の海外売り上げ伸長率は一見好調に伸長していますが、100万㌦以上ブロックバスターの売上が 2012年度 4790億円、2013年度 4847億円、2014年度 3742億円 と円安にも関わらすブロックバスターの売上が大幅に減少し、ブロックバスター以外の海外売上が伸長しているのが分かります。これはブロックバスターの落ち込みをミレニアム社、ナイコメッド社などの買収により海外売上を確保したことがその要因ですが、2015年は潰瘍性大腸炎治療剤「エンティビオ」がブロックバスターとして軌道に乗りだしたことから海外売上比率を60%台に回復致しました。

これらの会社に今後も海外売上を伸長させるとともに、次期ブロックバスターに期待したいところですが、2016年4月に武田とテバの国内ジェネリック合弁会社が設立され、国内NO1の武田薬品工業もついにジェネリック事業の参入の事実は政府のジェネリック推進策による新薬の国内事業の先行き不安から国内大手製薬企業でも避けては通れない戦略なのではないかと痛感しております。

実際にこれら大手6社のうち、既に第一三共は第一三共エスファ、エーザイはエルメッドエーザイと自社の系列にジェネリックの専業メーカーを持っており、武田薬品工業は合弁でジェネリック事業に参入致しました。今後は、今はイクスタンジが絶好調のアステラス製薬とエビリファイの2015年の特許切れの大塚製薬の動向に注目したいところです。

作成 杉本

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