コラム

元MRという変なプライドがありまして、薬局で薬を処方してもらう時、「ジェネリック医薬品もありますが、どうされますか?」と言う質問に対して、頑なに「先発品でお願いします!」とつい先日まで返事をしておりました。

私事で恐縮ですが、5年前に生死にかかわる大病をしました。
救急車で運ばれて緊急手術を行い、数日間、ICUでお世話になったことがあります。
入院期間は2週間弱でしたが、初めて「死」を感じた時でもあります。
だけどもおかげさまで無事に回復しまして後遺症もなく退院することが出来ました。

退院後、毎日5種類の薬を飲むことになりました。

退院して間もなくは、短い期間での通院を余儀なくされまして、最初は2週間、それから1ヶ月、2ヶ月と延びていき、今では3ヶ月ごとの通院です。

最初の頃は、特に何も思わなかったのですが、これが1ヶ月、2ヶ月と通院間隔が延びて行き、ある時から薬局で支払うお薬代が1万円を超えたんです。

その時初めて「ちょっと高くないか?」と思い始めました。

その後、担当のDrから、「今日から薬を一つ追加します。胃粘膜保護のための薬を処方してなかったので胃薬を追加しますね。」と言われて、6品目となりまして、処方日数も60日となり、毎回、薬局での支払金額が1万5000円を超えるようになってしまったのです。

その時初めて、ちょっとこれはどうしたものかと考えはじめました。

通院し始めて2年くらい経ったとき、いつものように診察を受けて、いつものように体調は変わりなく、いつものように処方箋を貰って、いつもの薬局に行った時、ふと薬剤師の先生に「ジェネリックがある薬は、ジェネリックに変えることは出来ますか?」と聞きましたところ、「いいですよ、少しお待ちください」と快く承諾してくれました。

しばらく待っていると、ようやく名前を呼ばれてカウンターに行きました。

今までと同じ薬なんですが、ジェネリックがあるものは全てジェネリックに変えさせて頂きましたとの説明があり、初めて処方してもらう薬のように、じっくり話を聞きました。

「これはサワイのジェネリックになります。」

「これは日医工ですね。」

「これは日本ケミファとなりまして、こちらはファイザーです。」

初めてのジェネリックに驚きつつも感激しながら、まじまじと説明を聞いて、

「すみません、メーカーがばらばらなんですけど、なぜこれはサワイで、こちらは日医工なんですか?」と聞いたところ、

「このお薬のジェネリックの在庫があったのが、このメーカーだったからです。」

「それだけの理由ですか?」

「そうですよ。」

「そうなんですか!」

今更ですが、ほんとに驚きました。

その後さらに驚いたのが、

「本日のお薬代は7000円になります。」

「えー!今までの半額以下じゃないですか!」

「そういうことになりますね。」

「早くジェネリックに変えておけばよかった。」

 

確かにジェネリック医薬品は、先発品と違って同じ成分のものを数社出していますから、メーカーに拘るというよりも、安定供給、価格、品質、を優先して採用を決めているのだと思います。

とはいえ、そんな感じで採用も決めていて、患者さんに処方していることを知り、改めて、ジェネリックの立場がわかったことと、やっぱり安いこと。

ここまで安いのかと実感しました。

また元MRの立場からすると、処方権が薬局にある訳ですから、薬局へ入れたもの勝ちなんだということもしみじみ分かりました。

当社へジェネリックメーカーより、いくつか求人依頼を頂戴しておりますが、たまに特約店担当職の求人を頂くことがあります。

自分で初めてジェネリックを処方してもらってから、このポジションの重要さが分かりますね。採用されれば処方される訳ですから。

広域の調剤薬局チェーン店の本部に入り込み、例え1品目でも採用されれば、かなりな売上見込みが立ちますね。

知り合いのジェネリックメーカーMRに聞いたところ、実際のところは逆ザヤの製品もあって、売れば売るほど赤字となる製品もあるそうですが、品質、安定供給、品目数の多さで勝負しなければならないため、犠牲にしなければならない製品も多くあるようです。

実際の薬の効果はどうなのか。

変わらず順調に検査値は安定しています。

何かあったらそれこそ大問題ですけどね。

実は先日、薬が一つ増えましてね。

先発品なのですが、ドコサヘキサエン酸(DHA)を主成分とする製品とのことです。

血液をサラサラにする効果もあるからと言う理由で、Drからの説明に断ることが出来ずに、今回から追加することになりました。

先発品なので、嫌な予感はしたのですが予想は的中。

一気に薬代が跳ね上がりまして、再び1万円の大台に乗ってしまいました。

たった1剤でこんなに上がるものなのかと驚きましたが、処方日数も長くなっているので仕方ありません。

今はただ、早くこの薬のジェネリックが出てくれないかと願う今日この頃です。

 

コンサルタント:鈴木

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